身長はいつまで・いつごろ伸びる？

　人間の身長というのは、いつまで伸びるものなのでしょうか。

実は身長が伸びるというのは子供時代限定ではなくて、大人になっても僅かながらでも伸びているのです。

そして子供時代から追って傍目から見ていると、思春期が一番誰もが伸びているように見えます。

　では、子供の身長はどの時点からの伸びが大切で、どの時点がラストスパートなのでしょうか。

思春期の頃

　中学校入学の頃、制服をダブダブなまでに大きいのを用意されたことがありませんか？まるで借り物のような制服が、中学校生活の中でいつの間にかちょうどいい大きさになり、さらに詰めていた丈も伸ばし、それでもツンツルテンの丈になってしまったりします。それだけ背が伸びていたということです。このとき、思春期を迎えています。

　この思春期の伸びは誰にでも訪れ、その伸び率に差はほとんどありません。つまり、成人になった時の背の差というのは、思春期以前にどれくらい背が伸びていたかが「背の差」になるのです。

　この思春期前の「子供時代」が「身長が伸びる時代」と言ってもよいでしょう。「思春期の伸び時代」は身長が華々しく伸びるというのではなくて、ラストスパートを迎えたということになります。ゴールは目前という意味です。

　初潮を迎えた女子は、その後６ｃｍ程度しか伸びませんし、声変わりをした男子はその後あまり伸びません。

早熟だと身長が伸びない

　日本の子供は、世界でも早熟なほうです。そもそも日本人は早熟なほうを喜ぶ傾向がありますね。

　昔、日本では度重なる飢饉などから、生き残るためにも大人の身体に早くなったほうが良いという傾向がありました。そのため、女子でいうと初潮がくると無事に大人になったとお赤飯を炊いたりしてきました。

　しかし、大人の身体に早くなってしまうということは、身長が伸びる「子供時代」が少ないということになります。早熟というのは、早く思春期という身長の伸びのラストスパートとゴールを迎えてしまうことになるのです。